3/07/2005

アクリルアミド

食品アクリルアミド低減を 国連専門委「有害の恐れ」

【ワシントン6日共同通信】フライドポテトなど炭水化物が多い高温加熱食品に〝副産物〟として含まれる化学物質アクリルアミドについて、国連食糧農業機関(FAO)と世界保健機関(WHO)の合同専門委員会は6日までに「健康に有害な恐れがあり、食品の含有量を低減させるべきだ」とする勧告をまとめた。各国の食品規制当局に対し、大幅に低減させる技術を早急に導入するよう食品業界に促すことを求めている。
 アクリルアミドは土壌改良剤などの原料として工業的に広く使われ、動物実験で発がん性が指摘されてきた。食品への含有は2002年に初めて分かり、食品として摂取した場合の危険性は評価が定まっていなかった。専門委は、日本を含む24カ国が提出した食品からの検出報告や、動物実験結果を検討。現状の含有量は、多量に摂取するなど条件によっては有害となる恐れがあると結論づけた。
 アクリルアミドを減らす努力が特に重要な食品としてフライドポテト、ポテトチップス、コーヒー、パン、トーストなどを挙げた。同じ食品でも調理時間や温度により含有量は異なるため、専門委は「どの食品は、どれだけ食べても安全か」との勧告は不可能とした。また、有害性については不明確な点が多く、進行中の長期にわたる動物実験の結果がまとまり次第、危険性を再評価すべきだとした。

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